沖縄 コロナで高齢者2人死亡 新規感染は20人 きょう緊急事態宣言の解除を判断


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 県は3日、新型コロナウイルスに感染し療養中だったうるま市の90代女性と中部保健所管内の70代男性が8月31日と9月1日に死亡したと発表した。
 県内で新型コロナウイルスに関連した死者は31人となった。3日に公表した新規感染者数は、1日の行政検査で判明した11人を含め20人。3日単独では9人で約40日ぶりに1桁台となった。
 県は4日に対策本部会議を開き、5日が期限の緊急事態宣言の解除を検討する。警戒レベル判断指標の改善状況や医療・検査体制などを基に判断する。
 3日の新規感染が9人だったことについて、県の糸数公・保健衛生統括監は検査数が多くないことを踏まえ「1週間単位で見る必要がある」と述べ、注視する考えを示した。

 県の警戒レベルの判断指標は、緊急事態宣言を延長した8月28日と比べて、療養者数は第4段階(感染蔓延期)で変わっていない。直近1週間の新規感染者数は第3段階(感染流行期)に下がったが、病床占有率は第3段階から第4段階に上がっている。

 県によると、死亡が確認された90代女性は高齢者福祉施設の利用者で、熱があったため26日に抗原検査を受け、陽性を確認した。70代男性は入院先の病院で新型コロナのクラスター(感染者集団)が発生し、18日に抗原検査で陽性が判明した。いずれも施設内や院内での感染が疑われ、死因は調査中という。
 3日公表の新規感染者のうち70代以上は6人。確定患者との接触者は3人だった。人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者は12・90人。34日連続で全国最多となった。米軍関係の新規感染者はなかったという。