台風10号、沖縄県が陸自15旅団に災害派遣要請、南北大東でいまだ計100戸停電


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台風10号の暴風で破壊されたトタン小屋=6日午前10時40分ごろ、南大東島

 沖縄県は7日、台風10号に伴う第2回県災害対策本部会議(議長・玉城デニー知事)を県庁で開き、各部局が同日午前10時30分時点の被害状況を報告した。それによると、南北大東島の計100戸で停電が続いているという。

 北大東空港では停電などに伴い、空港の稼働確認に時間を要し、民間機の運航が遅れることが懸念された。そのため県は北大東村から要請を受けて、島内の早期停電復旧支援要員12人と資機材搬送のため、同午前7時15分に陸上自衛隊第15旅団の災害派遣を要請した。自衛隊の報告によると、同午前11時40分までに資機材の搬入などを終えたという。

 人的被害は確認されなかった。住家被害は一部破損が1件、人が住んでいない建物の一部損壊は8件発生した。そのうち5件は北大東村で、空港のシャッターや倉庫屋根などが破損した。

 北大東村北大東で5日、最大瞬間風速は36メートルと統計開始の2009年以降、9月では観測史上最大を観測した。停電の影響で同日午前11時以降の観測はできていないという。