支援学級の子「邪魔だと思う人は手を挙げて」 教員が不適切発言 ショックで休む児童も


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 本島中部にある公立小学校クラス担任の女性教員が6月、普通学級と一緒に授業を受けていた特別支援学級の児童らが騒いだため「うるさいと思う人、邪魔だと思う人は手を挙げてください」と児童らに呼び掛けていたことが、8日までに分かった。地元自治体の教育委員会や学校などによると、同教員は、特別支援の児童1人の頭をたたいた事例があったという。教育委員会と学校は7月までに「不適切な言動があった」として教員を口頭注意した。

 「先生が怖い」「学校に行きたくない」などとして4日間休んだ児童もいた。教員は学校で6月、頭をたたいた児童の保護者と面談し謝罪した。現在、体調不良で休職している。学校は近日、学級にいる児童の保護者向けの説明会を開く。

 授業中に支援学級の児童らが騒ぎ、教員が発言して挙手を求めた。教員は、手を挙げなかった普通学級の児童に「あなたも支援学級に行きなさい」と言い、手をつかんだという。別の授業中、教室の後ろに児童を立たせる事例もあった。

 学級にいる児童の保護者からの訴えで、学校は事案を把握し、6月に教委へ報告した。

 ある保護者は「今の世の中、暴言や暴力は時代錯誤だ。学校は安全な場所であってほしい」と話した。教委は「適切な指導をするよう、ほかの学校にも注意喚起していきたい」と述べた。