医療関係者4人感染 新型コロナ、沖縄で新たに16人


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 県は10日、新型コロナウイルスに新たに10歳未満から70代の16人が感染したと発表した。4日に発表した30代男性が偽陽性だったとして取り下げ、累計感染者数は2259人となった。新規感染者として、那覇市と豊見城市在住の医療関係者4人も確認された。 

 これまで複数の医療機関で医師や看護師の感染が確認され、院内感染やクラスター(感染者集団)が発生するなど医療現場は逼迫(ひっぱく)している。那覇市の沖縄協同病院は10日現在も救急診療を一部制限している。県の糸数公保健衛生統括監は那覇・南部地域の医療現場の逼迫状況について「改善はしていると思うが、(感染が)複数出ると機能が落ちる場合がある。予断を許さない状態は変わらない」と強調。新型コロナに感染するなどして休職している医療従事者は8日の75人から9日時点で56人に減少しているとした。最も多かったのは8月下旬の163人だった。

 10日に発表した新規感染者16人のうち、9人は県内確定患者との接触が判明しており、感染経路不明の「調査中」は7人だった。新規感染者数が減少傾向にある一方で、感染経路不明の感染者も多いことから糸数統括監は「市中感染はまだ起きている。限定的になっているわけではない」との認識を示した。人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者数は6・25人で1位の東京都に次いで2番目。米軍関係はキャンプ・シュワブで1人の感染が確認され累計398人となった。