石垣陸自配備 新たなゲート設置判明 沖縄防衛局「住民への再説明、予定ない」


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石垣市平得大俣の陸上自衛隊駐屯地建設現場(資料写真)

 【石垣】石垣市平得大俣への陸上自衛隊配備計画を巡り、住民説明会で説明がなかった新たなゲート設置が判明した件で、沖縄防衛局は10日、「住民説明会で説明した内容から大きな変更があったものとは考えておらず、再度の説明会は予定していない」と本紙の取材に回答した。

 防衛局は、住民説明会では陸自施設を災害時に救援拠点として活用する可能性について説明したとし、新たなゲートについては「この点を踏まえて計画した」とした。

 その上で、新たなゲートは「平素から使用する予定はなく、災害対処などの緊急時に、グラウンドを救援活動の拠点とする場合などに使用する考え」だとして「周辺の方々に迷惑を掛ける形で使用するものではない」とした。配備に当たっては「引き続き丁寧な説明に努める」とした。

 新たなゲート設置は、石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会が情報公開請求で入手した文書で判明した。近隣の開南集落向かいに設置されるとみられるため、周辺住民らは軍用車両の往来で住民生活に影響を及ぼしかねないとの認識を示した上で、事前説明や合意がないとして反発している。

 本紙は防衛局に対し7日午後に質問した。