名護市で米軍機の夜間飛行増加か 4~8月、市街地から苦情増 「基地110番」に


この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬
名護市役所

 【名護】名護市で夜間の米軍機騒音に対する中心市街地からの苦情が増加傾向にある。今年4~8月に市の基地苦情110番に市街地から寄せられた15件中、午後7時以降の苦情が過半数の8件を占めた。

 15日の市議会定例会で、飛行ルート変更の有無を問うた神山正樹氏の一般質問に対し、祖慶実季総務部長は沖縄防衛局の回答として「米軍の運用に関することであり、承知していない」と述べた。

 市担当者によると昨年4~8月の市街地からの苦情は16件で、うち午後7時以降は5件だった。今年は苦情や目撃情報、職員による目視確認などから「午後9~10時ごろの飛行が増えている印象だ」という。

 沖縄防衛局は名護市に対し「住宅地や学校の上空を避けるよう配慮しているが、天候や風向きによってやむを得ない場合、(市街地上空を)飛ぶ場合もある」という米軍からの回答を説明した。