【東京】井筒俊司航空幕僚長は25日の記者会見で、防空任務を担うため国内に24部隊が置かれている航空自衛隊の高射隊の装備について、弾道ミサイルに対処可能な地対空誘導弾パトリオット(PAC3)か、その性能を向上させたPAC3MSEに更新したと発表した。
県内では、航空機・巡航ミサイル迎撃用のPAC2が配備されていた恩納、知念の両分屯基地の2高射隊にPAC3が新たに導入された。
県内には四つの高射隊があり、これまで那覇基地でPAC3、恩納でPAC2、知念でPAC3、PAC2が置かれていたが、今年8月までにPAC2の2部隊の装備をPAC3に切り替えた。引き続きPAC2の能力も併せ持つという。
PAC3の射程は十数キロで、性能を向上させたPAC3MSEの防護範囲はその2倍以上とされる。空自はPAC3MSEの導入を進めており、既に築城基地(福岡県)や習志野分屯基地(千葉県)などに配備している。
井筒氏は会見で「引き続きしっかりと空の守りを固めていきたい」と述べた。