辺野古設計変更の不承認を 土砂全国協が沖縄県に意見書送付


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埋め立てや護岸工事が進められる新基地建設現場=3日午後、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸(小型無人機で撮影)

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に関し、埋め立て用土砂の採取候補となっている地域の市民・団体でつくる「辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会」は24日、県に対し、沖縄防衛局の設計変更申請を不承認とするよう求める意見書を送った。

 同協議会は(1)生物多様性の提言が新たな感染症につながる(2)外来生物の侵入で沖縄島固有の生態系が破壊される(3)地盤改良工事に向けた大量の海砂の採取は生態系破壊につながる―などの問題点を挙げている。これらの点を踏まえていない申請書は、公有水面埋立法が求める埋め立ての要件を欠くと結論付けた。

 工事と同協議会の利害関係について「貴重な自然を有する辺野古の海は人類の財産で全ての者が利害関係者だ」とした上で「計画が強行されると土砂搬出地でも環境が破壊される。候補地で暮らす私たちは特に利害関係を有する」と説明した。