沖縄、飲み会で20例目のクラスター発生 新たに30人コロナ感染


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 沖縄県は1日、新たに10代から90代の30人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。感染者が30人台に上るのは、8月30日以来約1カ月ぶり。新たに感染が判明した7人を含む計9人が、9月末に行われた関連会社同士の飲み会で感染したとして、県はクラスター(感染者集団)が発生したとの認識を示した。県内のクラスター発生は20例目。県は会食の人数や時間を制限するなど、感染防止対応を呼び掛けている。

 新規感染者のうち25人は感染経路が判明しており、10人は飲食を通じて感染した。7人は家族内感染で、カラオケやボウリングを通じた感染が2人だった。県によると、クラスターが確認された飲み会は9月25日か26日のいずれかに行われ14~15人が参加した。飲み会が開催された地域や場所は「確認中」としている。

 県の糸数公保健衛生統括監は「お酒が入るとマスクをしなかったり、声が大きくなったりと感染しやすい環境にいることになる。模合なども含め、人数を絞って時間を決めるなど工夫して十分注意をしてほしい」と述べた。県は2日に対策本部会議を開き、感染状況の把握と分析を行う。

 市町村別の内訳は那覇市14人、浦添市5人、中部保健所管内4人、沖縄市3人、宜野湾市2人、豊見城市1人。群馬県から観光で訪れた公務員の50代男性1人の感染も確認された。人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者数は7・62人で全国2番目。米軍関係の新規感染者はゼロだった。