【宜野湾】来県した加藤勝信官房長官は10日、宜野湾市役所で松川正則市長と面談し、米軍普天間飛行場や西普天間住宅地区跡地を視察した。加藤氏は普天間飛行場について「一日も早い全面返還の実現に向け全力で取り組む。危険性除去を中心に返還までの負担軽減についてできることは全て行い、目に見える形で実現する」と強調した。
加藤氏は、市の土地区画整理事業が進む西普天間について「基地の跡地利用のモデルケースになるよう引き続き積極的に支援する」とも述べた。松川市長は普天間飛行場の返還が「10万人市民の願いである」として、基地負担の軽減を訴えた。普天間飛行場負担軽減推進会議の作業部会の開催も求めた。
面談は冒頭のみ公開された。松川市長によると、加藤氏は作業部会メンバーの杉田和博副長官と調整しながら「開催していきたい」と話した。具体的な期日は示されなかった。加藤氏は普天間飛行場の名護市辺野古移設にも触れ「一日も早い閉鎖・返還に向け、移設にしっかり取り組む」と述べたという。