沖縄 新たに21人がコロナ感染 宮古、八重山地域で7人 本島への搬送も検討


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 沖縄県は20日、新たに10代から80代の21人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。21人のうち、5人が八重山、2人が宮古島地域だった。病床が逼迫(ひっぱく)した際の離島から本島への搬送について、県新型コロナウイルス感染症対策本部総括情報部の又吉剛副参事は「現在はそこまでの状況ではないが、患者数が1日5人程度で増えていけば検討しないといけない」との認識を示した。

 新たに感染が確認された21人のうち、70代以上の高齢者は3人だった。9人は県内確定患者との接触が判明しており、会食・飲食が1人、家庭内感染5人、職場1人、その他・調査中2人だった。感染経路不明の「調査中」は12人だった。

 宮古・八重山での新規感染が連日続いており、20日には厚生労働省のクラスター対策班が石垣市入りした。現状の病床数は、宮古病院が40床で19人が入院中、八重山病院は21床で19人が入院中だった。

 県内の警戒レベル判断指標は7項目のうち5項目が第3段階の「感染流行期」にある。クラスター(感染者集団)の発生などで、全体の数値が上がっている。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者は13.86人で18日連続全国最多。米軍関係はゼロだった。