沖縄県内のコロナ感染者、累計3000人超 新たに37人、1人死亡


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 沖縄県は21日、新たに37人が新型コロナウイルスに感染し、県内の感染者は累計3012人になったと発表した。入院中に新型コロナウイルスに感染した那覇市の80代男性が死亡した。感染警戒レベルを判断する指標は、7項目のうち病床占有率と新規感染者数(直近1週間合計)が第4段階(感染蔓延期)に入った。県の糸数公保健衛生統括監は「各地で感染者が出ており市中感染が進んでいる。病院もかなり逼迫(ひっぱく)している」として、一層の感染予防を呼び掛けた。

 死亡した80代男性は別の疾患で入院していた。7日に感染が判明し、19日に死亡した。院内感染が疑われる。新たな感染者37人のうち、南部保健所管内の20代女性は再感染で、再感染者は合計3人となった。感染経路が県内確定例の接触者と推定されたのは約半数の18人で、残る19人は分かっていない。

 八重山で4人、宮古で1人が新たに感染した。入院患者は八重山病院が20人、宮古病院が14人となった。八重山は確保している病床数が21で満床目前だが、29床まで増やせるという。八重山の4人はかりゆし病院(石垣市)での感染で、クラスター(感染者集団)は合計37人となった。

 米軍基地内からは嘉手納基地で1人の新規陽性者が確認された。

 軽症者向け宿泊療養施設は20日、名護市に新たに30室が開設した。すでに運用している那覇・南部の2施設260室、宮古島30室、石垣島50室と合わせて370室となった。