沖縄、コロナ警戒レベル 病床占有率と新規感染が「感染蔓延期」に 1カ月半ぶり


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ

 沖縄県内の新型コロナウイルス警戒レベルの判断指標は21日、7項目のうち病床占有率と新規感染者数(直近1週間合計)の2項目が「感染蔓延期」を示す第4段階に上がった。第4段階の項目が出たのは、9月7日以来1カ月半ぶり。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は14.34人で、19日連続で全国最多となった。

 県の総合的な警戒レベルは8月28日に第3段階(感染流行期)に引き下げられ、現在も維持している。県の糸数公保健衛生統括監は、現時点で第4段階(感染蔓延期)への引き上げ予定はないことを強調しながら「このまま感染者が増えれば、引き上げも議論することになる」と警戒感を示した。

 警戒レベル判断指標の7項目のうち、病床占有率は71.7%で、265病床のうち190床が入院中。70%を超えて第4段階となった。新規感染者数は直近1週間の合計が226人となり、第4段階の基準となる「211人超」を上回った。

 入院中や宿泊療養中の患者数を合わせた「療養者数」は現在319人で第3段階にあり、あと11人の増加で第4段階に上がる。