昨年10月に火災で焼失した首里城の再建に向け、焼けた建物の屋根から取り除いた赤瓦を再活用しようと、沖縄総合事務局国営沖縄記念公園事務所や県、沖縄美ら島財団は24日、首里城公園内の後之御庭(くしのうなー)で、ボランティアによる漆喰(しっくい)剥がし作業を約半年ぶりに再開した。赤瓦は今後、強度などを確認した上で、再建する建物に再利用できるか検討するという。
作業では、赤瓦を再利用するため、接着剤として赤瓦をつなぎ合わせていた漆喰を剥がす。この日は県内外から参加者が訪れ、付着した漆喰を金属製のへらやブラシで削り取っていた。
程塚秀美さん(55)=宜野湾市=は「何か再建の力になれないかと思っていた。この瓦が使われると思うとうれしい」と語った。
漆喰剥がしボランティアは12月25日まで、午前と午後の1日2回、定員は各20人。県のホームページなどから申し込める。