Bリーグ、キングス6連勝 島根に84ー71 西地区首位に浮上


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは24日、沖縄市体育館で島根スサノオマジック(西地区)と今季第8戦を行い、84―71で勝利した。6連勝で対戦成績を6勝2敗とし、西地区1位に立った。第1クオーター(Q)でリードを奪って以降、一度も逆転を許さなかった。次戦は25日午後2時5分から、同体育館で島根と対戦する。

琉球 6勝2敗
 84―71(17―14,24―17,16―16,27―24)
島根 4勝4敗

 【評】前半はキングスが10点リードで折り返したが、後半に入ると島根が個人技を主体に追い上げる。しかし、守備の強度を高く保ち続けたキングスは要所を守って反撃を許さず、最後までリードを保ち逃げ切った。


FW陣守備 追い上げ許さず 今村躍動 チーム最多22得点

琉球―島根 第2クオーター、ドリブルで守備をかわし得点を狙う琉球・今村佳太=24日、沖縄市体育館

 外国籍選手3人に加え、国籍取得選手もいる島根に対し、けがでキム・ティリを欠き、高さで劣るキングス。しかし、相手ビッグマンとマッチアップしたフォワード陣の体を張った守備が、要所で島根の追い上げを許さなかった。

 今村佳太、田代直希、牧隼利らが注意を向け主に付いたのは、今季島根に加入した得点能力の高い、198センチのペリン・ビュフォード。3人とも身長では負けるが、簡単に中へドライブさせない強度の高い守りを終始仕掛けた。今村は「自分から体を当てて、受け身にならないように意識した」と振り返った。

 攻撃でも3点弾を7本中5本沈め、チーム最多の22得点を挙げた今村。開幕後、持ち味の高い得点能力をなかなか発揮できていなかっただけに悩みもあったという。その間も岸本隆一や並里成から「自分のタイミングがあったら自分のプレーを優先していいから」と言われ、「今までの積極的なプレーに立ち返った」と晴れやかな表情を浮かべた。

 この試合でホーム戦デビューとなったドウェイン・エバンスも「ファンも熱く、素晴らしいプレーができた」と満足げ。「ドライブに対するヘルプの意識も高く、コートに立っている5人がしっかり連係できた」と大きな収穫を得たようだった。

(長嶺真輝)