沖水が男女ともに団体で優勝 男子8年ぶり頂点に立つ <県高校新人大会・下>


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 県高校新人大会は25日、バドミントンの団体戦決勝が糸満市の沖縄水産高校であり、男子は沖水が南風原を破り、8年ぶりに頂点に立った。女子も沖水が栄冠を手にし、男女同時優勝を果たした。水泳競技は奥武山総合運動場水泳プールで行われ、男子背泳ぎ50メートルの當間翔太(那覇西2年)が26秒35で短水路の県高校記録を更新し優勝した。男子は6種目、女子は2種目で大会新記録が出た。

男子決勝 激しいラリーを繰り広げる沖縄水産の仲嶺瑠悟(右)と金城光希ペア=25日、糸満市の沖縄水産高校体育館(ジャン松元撮影)

<ハイライト> 全力 8年ぶり頂点 沖水男子

 南風原の8連覇を阻止する番狂わせを起こした。男子団体戦で沖縄水産は第1、2ダブルスいずれも勝利し、優勝まであと1勝にすると、ダブルス出場の仲嶺瑠悟が勢いそのままにシングルスでも相手を打ち破り、チームカウント3―1で頂点に登った。

 試合直前。第1、2ダブルスに誰を組み込むか。オーダー表が決まらない。2日前の個人ダブルスで調子の良かった仲村尚泰・下地愁斗組を相手エースが入る第1ダブルスに当てるか悩んだ末に、メンバーらは「全力のオーダーにしよう」と意思を固める。本来、第1ダブルスに座る仲嶺・金城光希組が準決勝まで第2ダブルスに甘んじていた。仲嶺は「個人ダブルス決勝で敗れた借りも返したかった」と、南風原の與儀天友・仲里悠平組に挑むことを選んだ。

 第1ダブルスに入った仲嶺・金城組は前掛かりの速い展開で、試合巧者の相手と1点差を追い合うせめぎ合いに持ち込む。ジュースから2点を取られ第1ゲームを落としてしまったが、攻略できる手応えをつかんだ。次のゲームは金城が低い姿勢で粘りのラリーで相手の崩れを誘い、浮いたシャトルを長身の仲嶺が連続スマッシュでたたみかける理想の形で取り返すと3ゲーム目も奪取した。仲嶺は「うれしい。金城に支えられた。ダブルスで勝てて、気持ちを楽にシングルスも戦えた」と喜んだ。主将の下地は「九州大会で経験を積んで今後の県大会も勝ち続けたい」とさらなる成長を誓った。
                                            (謝花史哲)

8年ぶりに男子団体で優勝を果たした沖縄水産
女子決勝 しぶとく打ち合う沖縄水産の大嶺花奈(右)・久米麗ペア

走り込み連覇/沖水女子

 女子団体戦で沖縄水産が普天間を退け、2連覇を成し遂げた。準決勝で第2ダブルスと第1シングルスを奪われ、チームカウント1―2で追い込まれる場面もあったが、第2、3シングルスを勝ちきり、3―2で勝利を収め、決勝はチームカウント3―0で制覇につなげた。

 準決勝は第3シングルスの新垣瑠香が1ゲーム目を落としながらも、諦めずにシャトルを返し続け、逆転勝ちしチームに勝利をもたらした。落ち着きを取り戻したチームは危なげない展開で決勝も戦った。

 金城未歩主将は「今年は去年より走り込んできた。メンタル面も強化されたのが優勝につながったと思う。団体は九州で1回戦突破を目指したい」と意気込みを語った。

女子団体戦で2連覇した沖縄水産

 (沖縄水産高)
 【男子】
▽団体準決勝
南風原 3―0コザ
沖水 3―0糸満
▽同3位決定戦
コザ 3―2糸満
▽同決勝
沖水 3 単1―1 1 南風原
     複2―0

 【女子】
▽団体準決勝
沖水 3―2 糸満
普天間 3―1 コザ
▽同3位決定戦
コザ 3―2 糸満
▽同決勝
沖水 3 単1―0 0 普天間
     複2―0