人命救助や初期消火で9人表彰 那覇市消防局「もう1人」の情報募る


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 那覇市消防局は14日、交通事故と火災の計3件で人命救助や初期消火に貢献したとして、9人に感謝状を贈った。同市安謝で7月に発生した交通事故では、横転した自動車に取り残された要救助者2人を、現場に居合わせた市民が救出した。同市古波蔵の住宅で7月に発生した火災では、近隣住民が消火器を使い初期消火に成功した。同市宇栄原の児童デイサービスで発生した火災では、近隣住民がホースとばけつリレーによる初期消火に成功した。

人命救助や初期消火に貢献し、感謝状を贈られた市民ら=14日、那覇市消防局

 交通事故に関する被表彰者は渡久地政浩さん、當間勇一さん、又吉宗順さん、崎原裕治さん。古波蔵の火災は栄野元到(いたる)さん。宇栄原の火災は中澤英作さん、中澤一子(いつこ)さん、中澤長(つかさ)さん、上地孝昌(たかまさ)さん。このうち5人が出席した。上地さんは「小学生の時に自宅が全焼し、大変な思いをした経験がある。今回は無我夢中でとっさに体が動いた。1人もけがをせず、地域の力を感じた」と話した。

 宇栄原の火災は初期消火の協力者がもう1人おり、市消防局は情報を募っている。問い合わせは(電話)098(867)0119。