県高校新人大会は26日、ソフトボールとバドミントンが行われた。
ソフトボールは嘉手納町総合運動公園と嘉手納海浜ソフトボール場で行われ、読谷が男女同時優勝を果たした。男子は5連覇、女子は5年ぶりの頂点に立った。優勝、準優勝校は九州高校秋季大会への出場権を獲得した。
バドミントンは那覇市民体育館などで個人シングルスが行われ、男子は與儀天友(南風原)、女子は新垣愛(普天間)がそれぞれ優勝した。
◆読谷女子 エース真栄城、強気で完封/3番・新里、五回に均衡破る適時打
読谷、コザの決勝は得点が出ないじりじりとした展開が続いた。五回、読谷の先頭打者・喜屋原咲は「ここが大事な回になる」と打席に立ち、安打と敵失にも助けられ三塁まで進む。2番・清水梨愛が四球で出て、盗塁で走者二、三塁のチャンスにする。
ここで仲宗根圭監督は、初回にフルスイングを指示して凡退したことからエンドランを指示した。3番・新里夕凜は「インパクトの瞬間に強く打ちつける」と打つ。打球は大きく跳ねて投手の頭上を越え、2点適時打となった。
守ってはエース真栄城由奈が「強気で投げる」と完封した。最終回は円陣を組みハイタッチして「楽しんでいこう」とマウンドに立った。先頭打者に安打を許したが、「焦りはなかった」と確実に抑えた。
読谷中2年でU14日本代表に選ばれた喜屋原主将を中心にまとまっている。喜屋原は「九州大会がスタート地点だと思っていた。持っている力を出せば優勝できる。チームで勝ちたい」と意気込んだ。
(古川峻)
◆読谷男子 全試合コールドで5連覇 圧倒的強さ
読谷が全試合コールド勝ちで5連覇を達成した。決勝は二回表に2点を先制されるが、直後の攻撃で追い付き、三回には主砲の二塁適時打で勝ち越すなど、ナインそれぞれが投打で役割を果たし、リードを広げた。
勝ち越し打の濱里拓之介は2ストライクに追い込まれても動揺はなかった。準決勝で本塁打を放つなどパワーが持ち味。「何も考えずたたくだけ」と低めの球を思い切り振り抜き、中越えの適時打で勢いづけた。
山城龍馬主将は「声を掛け合い、雰囲気の良さがチームのいいところ。九州大会も楽しみながら勝ち上がりたい」と抱負を語った。4月から投球フォームの改造に取り組む投手の名嘉山拍空は「まだ力を伸ばせる。今とても楽しい」とさらなる飛躍を目指す。