ANA那覇空港国際ハブ 再開見通し示さず


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 【東京】ANAホールディングスは27日、都内で決算記者会見を開いた。片野坂真哉社長は2021年3月期の連結最終損益が5100億円の赤字を見込むと発表し、「路線の改廃についてはコロナの収束を見てからの判断になる」との考えを明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、4月から運休している那覇空港拠点の国際物流ハブ事業の再開についての見通しは示さなかった。

 同社広報は取材に対し、国際物流ハブ事業のほか、那覇空港に就航する旅客・貨物便の改廃について、「いずれも現段階で決まったものは何もない」と回答した。

 国際物流ハブ事業は今年3月末まで、国内外の主要都市の間で週50便の貨物専用機を運航していた。

 しかし、コロナ拡大で国際線に従事する外国人パイロットの確保が困難になり、4月から全便運休に。さらに運営するANAホールディングスのグループ会社「ANAカーゴ」が9月、来年3月27日までの全便運休の継続を発表していた。

【琉球新報電子版】