新型イージス艦提言 自民国防議連、アショア代替策で


この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努

 【東京】自民党国防議連の衛藤征士郎会長らは30日、国会内で岸信夫防衛相と面談し、計画を断念した陸上自衛隊の地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の代替策として、新型イージス艦を軸に検討するよう提言した。 

 事務局長の佐藤正久参院議員は、中国が配備を進める超音速滑空兵器が「台湾有事に関して岩国や嘉手納の航空基地を狙うものだ」との見解を示し「新型イージス艦のような運用の融通性がなければ南西諸島を守れない」と述べ、新型イージス艦の必要性を指摘した。

 防衛省は代替策として専用艦や海上リグ、新型イージス艦の3案を示している。提言は、リグ案について魚雷などの攻撃に弱く、運用の柔軟性にも課題が多いとして「採用は現実的ではない」とした。

 専用艦についても「多額の予算を費やして約30年以上にわたり長期間使用する装備品として望ましくない」とした。

 岸氏は「大変重要な提言を頂いた」と述べた。