オスプレイ発着で?近隣の牧草地枯れる 伊江補助飛行場 ドローンプロジェクト撮影


この記事を書いた人 Avatar photo 嶋野 雅明
改修工事を終えた滑走路と、奥には再編された着陸帯が見える。滑走路そばの牧草地は所々枯れているのが確認できる=4日、伊江島補助飛行場(沖縄ドローンプロジェクト提供)

 【伊江】米軍基地などの監視を続けている「沖縄ドローンプロジェクト」は、7月中旬に改修工事が終了したとみられる伊江島補助飛行場の滑走路と着陸帯の様子を、4日に小型無人機で撮影した。画像には真っすぐ延びる滑走路と、奥には再編された着陸帯が見える。滑走路に隣接する牧草地が所々、円形に枯れている様子も確認できる。飛行場周辺を定期的に監視している伊江村の名嘉實村議は「オスプレイ発着時の排ガスで枯れてしまっているのではないか」と話した。

 米軍は同飛行場改修理由を「島の運用能力を最大化するため」と説明している。今年2月に開始した工事では約1600メートルある滑走路の表面をはがして再舗装し飛行場西側の着陸帯を再編した。名嘉村議は「さらなる訓練強化につながる恐れがある。戦争の訓練の拠点にしてほしくない」と語った。