新型コロナ、那覇市でクラスター 県がきょう専門家会議


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 沖縄県は27日、新たに10歳未満から80代の男女38人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。カラオケのある那覇市の居酒屋を利用した客や従業員計8人が感染し、クラスター(感染者集団)が発生したと認定した。県のクラスター認定は32例目となった。

 今回クラスターが発生した居酒屋の感染者8人は、客が20~60代の男性4人と女性1人。従業員は40~60代の女性3人。客は別々に店舗を訪れていた。店舗では、感染防止対策を取っていたという。県の糸数公保健衛生統括監は、カラオケや飲食の際に客や従業員がマスクを外したことを、感染拡大の要因に挙げた。「マスクを外してしまうと感染が広がるということだと思う」と述べ、マスク着用などを呼び掛けた。

 27日の新規感染者のうち18人が接触による感染とみられ、内訳は飲食9人、職場3人、家庭内3人、残る3人は特定を進めている。残りの20人は感染経路の判明していない「調査中」。病床占有率は69・6%。

 県は28日に医師や専門家らでつくる専門家会議を開き、感染者数をどのようにして抑えるかや病床の確保、「Go To トラベル」への対応などについて意見を聞く。

 米軍関係はキャンプ・ハンセンで7人、嘉手納基地で1人の計8人の感染が確認され、累計は487人となった。