金城楓空さん退院 治療一段落 都内に滞在、通院へ ふうあの会FBで公表


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応援メッセージを手に元気そうな様子を見せる金城楓空さん=11月、東京都の国立国際医療研究センター(ふうあの会提供)

 【中城】小児がんではまれな「腹膜悪性中皮腫」で闘病中の小学4年生、金城楓空(ふうあ)さん(10)=沖縄県中城村=を支援する「ふうあの会」は1日、楓空さんの治療が一段落したため、東京都の国立国際医療研究センターを11月27日に退院したとフェイスブックで公表した。一方で楓空さんの胸部に腫瘍とみられる病状が確認され、引き続き母親と都内に滞在して通院するという。

 楓空さんは10月22日、10時間余りに及ぶ外科手術と化学療法を受けた。その後も入院しながら化学療法などの治療を続けていた。現在の容体は安定し、食欲も回復しているという。今後の手術や治療に向け、主治医や専門医らが話し合っているという。

 ふうあの会がフェイスブックに投稿した写真には、医療スタッフらと笑顔の楓空さんが写っている。ふうあの会には、全国から寄付や応援メッセージが寄せられている。会は退院について「温かい励ましに支えられた結果だと当事者と共に深く感謝している」とコメントした。会には1日午後5時現在、寄付金5619万5137円が寄せられている。