職場や学校での歯磨きは時間差で クラスター発生受け、沖縄県歯科医師会が呼び掛け


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 沖縄県歯科医師会(真境名勉会長)は15日、新型コロナウイルス感染予防のための歯磨きの在り方について注意喚起した。クラスター(感染者集団)が発生した那覇市内のコールセンターで、同じ時間に複数人が歯磨きなどをするために洗面所を利用していたことを受け、「狭く、換気の悪い場所で、マスクを外した状態で密集することが問題だ」と指摘した。

 日本学校歯科医会は、感染予防のため、職場や学校での歯磨き時の注意点として(1)洗面所ではソーシャルディスタンスを保ち、密にならないよう時間帯をずらす(2)歯磨きによる飛沫(ひまつ)を防ぐため私語を控える(3)歯磨き中は口を結び、前歯の裏を磨くときは飛沫しないように口を手で覆って磨く(4)うがいは10ミリリットル程の少量の水で1~2回、水は跳ね返らないように低い位置からゆっくりはき出す(5)使用した歯ブラシはよく洗い、水を切って乾燥させて保管する―を挙げている。

 県歯科医師会は「歯磨きで口腔(こうくう)内の細菌数を減らすことは虫歯や歯周病を予防するだけでなく、感染症を予防することにつながる」と歯磨きの重要性を強調した。