沖縄「彩発見キャンペーン」第3弾 5億3000万円予算確保 開始時期は未定


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 沖縄県は8日、県民による県内旅行需要を喚起する「おきなわ彩発見キャンペーン」第3弾の実施に向け、5億3千万円の事業費を計上した2020年度一般会計予算の第12次補正を専決処分した。一方で、年度内の実施を予定しているものの、県内で新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向にあることから、県は事業の開始時期は「未定」としている。

 県内の感染状況や、首都圏に発令された国の緊急事態宣言の動向を見極めながら、開始時期を判断する。県観光政策課の担当者は「県民の意向も考慮し、県内の感染状況を踏まえて実施する」と話した。

 彩発見キャンペーンは、新型コロナで打撃を受ける観光業界の支援を目的に、宿泊を伴う県内旅行の旅費の一部を県が助成する。「Go To トラベル」停止や緊急事態宣言発令で観光のさらなる落ち込みが予想され、県内需要を盛り上げる対策の要望が経済界からも上がっていた。

 第3弾は、昨年6月に実施した第1弾と同規模の予算を確保した。これまでの2回の事業を踏まえ、宿泊施設だけでなく、交通機関や観光施設などにも恩恵が行き渡る実施方法を検討していく。