八重瀬・新城区、町歩き地図制作 高校生が外国語翻訳協力 観光地問い合わせ多く


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編集会議の様子=12月26日、八重瀬町の新城公民館2階研修室

 【八重瀬】八重瀬町新城の新里聡区長の発案で、地域のことを詳しく説明した「沖縄県八重瀬町字新城 まちあるきまっぷ」の制作が進んでいる。新里区長は、以前から玉泉洞などへの経路を尋ねる観光客や外国人が、公民館を訪ねてくることがあった。そのたびに近隣町内を案内できるマップがあれば便利だと考えていた。

 公民館の書記をやっている諸見謝さゆりさんの娘が向陽高校生で、中国語を習っていることから、英語と中国語ができる地域の友達に声を掛けて高校生6人がマップ作りに協力した。地域の大人も加わった制作委員を選任し、昨年6月から編集会議を重ねている。
 日本語以外に英語と中国語版もあり計3種類。町内の店舗などに置いて観光案内の一助になればと考えている。
 地図はB4版で両面。表の地図には拝所・店舗・企業・施設名を記し、写真と通し番号を付け、裏には新城の概況説明があり、QRコードで拝所の場所が読み取れるようにした。店舗・企業・施設などについては住所と電話番号を記載し地図の通し番号と連動させた。
 編集会議10回目となった12月26日、校了前の最後の総点検が八重瀬町の新城公民館2階研修室であった。「毎回全員で議論・検討するので良いものに仕上がって助かっている」と新里区長は話している。
 英語版・中国語版の表記で高校生6人が大きく貢献した。英語翻訳では宮城歴生さん(向陽2年)、當山みのりさん(同2年)、仲間音葉さん(開邦1年)の3人、中国語翻訳では諸見謝綺羅(きらり)さん(向陽2年)、諸見謝碧莉(あいり)さん(同1年)、崎原早百合さん(同1年)の3人が担当した。
 印刷が仕上がるのは1月中旬以降の予定。町内の店舗などに無料配布する。問い合わせは新城公民館(電話)098(998)6952。
 (喜屋武幸弘通信員)