武装米兵が民間カメラマンに撮影中止を要求 施設外から米軍訓練を撮影


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民間カメラマンらに撮影中止を求める武装米兵=4日午前、金武町の米軍ブルービーチ訓練場(山本英夫さん提供)

 【金武】金武町の米軍ブルービーチ訓練場で4日午前10時10分ごろ、施設外から訓練の様子を撮影していた民間のカメラマンらに対し、訓練場内にいた武装米兵が撮影中止を求めた。カメラマンらは中止要求には応じなかったという。

 カメラマンらは米兵10人が武装警戒訓練をしている様子を撮影していた。うち3人の米兵が小銃を持ったまま撮影地点に近づき「訓練を継続できない」などと撮影中止を求めた。現場にいた写真家の山本英夫さん(69)は「島しょを戦場と想定した訓練をしており、撮影されたくなかったのではないか」と推測する。

 米兵らの小銃に弾倉は装着されていなかったが、弾倉とみられるものを携帯している様子は確認された。日米両国が在沖米軍基地の使用目的・条件などを定めた「5・15メモ」では、同訓練場での実弾射撃は認められていない。

 沖縄防衛局は本紙取材に「詳細は承知していない」とした上で「米軍が訓練などで公共の安全に配慮をすることは当然だ。訓練実施で地元への影響が最小限にとどまるよう、適切に対応する」と回答した。