沖縄で新たにコロナ12人感染 10~50代に集中「飲食気を付けて」【2月25日朝】


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は24日、新型コロナウイルスに新たに12人が感染したと発表した。10~50代に集中しており、県は「若い人の飲食から家族や職場にウイルスを持ち込み、高齢者施設へと広がって重症者を出すパターンが県内で繰り返されている」として、改めて注意を呼び掛けた。

 新規感染者のうち、すでに感染が確定した人との接触が確認されたのは8人。うち飲食関係が3人、友人・知人が2人、家族内が2人、施設内が1人だった。飲食関係の3人には、集団での飲食で感染したとみられる例があり、今後クラスター(感染者集団)になる可能性がある。

 市町村別では那覇市内が5人、浦添市が3人、宜野湾市が2人などだった。

 この日の新規感染者のうち、感染者と濃厚接触した人が対象の行政検査で判明したのは0人で、12人すべてが保険診療による検査だった。県の糸数公保健衛生統括監は「感染の封じ込めが進み、検査数が減っている」との見方を示した。

 緊急事態宣言は今月で解除される見込みだが、3月は帰省や旅行など人の移動が増える時期だ。糸数統括監は「気持ちが緩むのは仕方がないが、飲食関係で一気に感染が広がらないよう気を付けてほしい」と呼び掛けた。米軍関係は嘉手納基地で1人の新規陽性者が確認された。