22春のNHK朝ドラ、舞台のやんばるから歓迎の声 沖縄・国頭村長ら「魅力伝わる機会に」


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朝ドラで、やんばるに生まれ沖縄料理に夢を懸けるヒロイン役に挑戦する黒島結菜さん

 【北部】NHKの朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」では、本島北部のやんばるが舞台となる。北部地域を含む地域は、世界自然遺産の登録を目指しており、さまざまな取り組みが進められる。地元の関係者からは「やんばるの魅力が伝わる機会になれば」と期待する声が上がる。

 3日朝に、NHKの番組内でドラマの詳細が発表された。ヒロインの黒島結菜さんは国頭村内のビーチから番組に出演した。同村の知花靖村長は「世界自然遺産の候補地で、舞台としてやんばるを取り上げてくれるのはいいことだ」と歓迎した。「村民から問い合わせもあるが、具体的なことは分からないので情報収集したい」と述べた。

 観光振興への期待も高まる。同村観光協会の金城茂会長(67)は「撮影場所を国頭にしていただけたらPRになる。放送後は、やんばるに行ってみたいという観光客も多くなるはずだ」と話した。北部市町村会の當眞淳会長=宜野座村長=は、黒島さんがヒロインを務めることに「沖縄出身ということで、やんばるの魅力がより伝わる」と期待を寄せた。

 沖縄の料理もドラマの主要な題材になる。名護市の料理研究家・宮城都志子さん(75)は「沖縄の料理は、庶民の料理や宮廷料理、米国の料理が混在して伝わる。そうした背景を見直す契機になるといい」と語った。沖縄の復帰50年の節目での放送となることに、宮城さんは「沖縄を単に美化するのではなく、返還後も米軍に苦しめられ続けている現実もしっかり伝えてほしい」と注文した。

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