沖縄でコロナ感染新たに28人 那覇飲食店でクラスター【3月5日朝】


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 県は4日、20代から90代までの28人が新型コロナウイルスに新たに感染したと発表した。このうち20、30代が15人で半数以上を占めた。那覇市内の接待を伴う飲食店で、20、30代の従業員5人の感染を確認し、129例目のクラスター(感染者集団)に認定した。新規感染者は3日より10人増え、増加傾向にある。

 県の糸数公保健衛生統括監は「徐々に感染が広がっており、感染経路不明の数も増えている。2月の最終週から飲食関係で感染する事例が出てきている」とし「時短営業は終わったが、対策をしなければ感染は広がる」と注意喚起した。

 県によると、クラスターに認定された那覇市内の飲食店は、入店時に手指消毒や検温をしていたが、店内には窓が一つしかなく、換気が悪かった。客や従業員にマスクの着用を義務付けていなかったという。

 新規感染者28人のうち11人は接触感染で、家庭内4人、施設4人、会食・飲食3人。残り17人は調査中。直近1週間の10万人当たりの新規感染者数は7・81人で全国5番目。米軍関係の感染者は5人で、キャンプ・フォスターで2人、嘉手納基地とキャンプ・ハンセン、キャンプ・キンザーで各1人。累計は960人となった。