「月の虹」夜空にアーチ 幸せの前兆?沖縄本島で記録なし


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月の虹。下のオレンジ色の光は街灯など(大山章さん撮影)=2021年3月1日

 沖縄県国頭村のオクマビーチで、夜空に光る虹「月虹(げっこう)」が現れた。村で自然ガイドをしている大山章さん(57)が今月1日に撮影に成功した。沖縄気象台によると、月虹が観測されるのはきわめて珍しいといい、担当者によると「これまでに、沖縄本島で観測したという記録を見たことがない」という。2016年には、国立石垣島天文台が観測している。

月の虹(大山章さん撮影)=2021年3月1日

 月虹は月の光が大気中の水滴で屈折し虹となって見える。夜空が暗く、空気が澄んでいる事が発生の条件という。

 大山さんがガイドの一環で訪れる場所の下見を終え、帰宅する途中に発見した。当初は白いアーチに見えたというが、雲の合間に月の強い光が入ると、7色に変わったという。大山さんは「ハワイでは月虹を見ると幸せになれるという。最高の気分だった」と喜んだ。

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