コロナワクチン 津堅島、久高島は全住民に一斉接種 来月15、25日


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 4月12日から始まる高齢者(65歳以上)への新型コロナウイルスワクチン接種計画で、南城市の久高島と、うるま市の津堅島で全住民を対象とした一斉接種をする方向で県と両市が調整していることが22日、県への取材で分かった。津堅島は4月15日、久高島は同25日を予定する。玉城デニー知事は3月22日、ビデオ会議システムを通じて面談した河野太郎行政改革担当相に一斉接種の方針を説明した。高齢者のみを対象とした接種は4月12日から宮古島市から始まり、同18日に伊江村、同24日に南城市の本島地域でも実施する方向で調整している。

 知事、担当相へ説明

 県は小規模離島の場合、ワクチン配送の課題や接種する医療従事者の負担などを勘案して、一斉に接種する方針を示していた。

 県によると、医療提供体制が十分ではない小規模離島でのワクチン接種により副反応が発生し、緊急搬送する際に備えて八重山地区医師会や宮古地区医師会と自治体が協議を進めている。また県は、緊急搬送に備え、県医師会などの関係者と南大東島村、北大東村、粟国村、渡名喜村、渡嘉敷村、座間味村の関係者を交えた調整会議を近く開催する。

 1人2回接種する必要がある米ファイザー製ワクチンの1回目分を4月26日の週に全市町村に配布し、5月上旬から接種を開始する。6月中に2回目分も含んだワクチン配布を終える予定だ。

 今月5日から始まった医療従事者向けのワクチン接種は22日時点で、対象者約5万7千人のうち1回目は1万159人への接種が完了した。 

(梅田正覚)