防衛相「大変重要な問題」 戦没者遺骨残る土砂の辺野古使用に


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 【東京】岸信夫防衛相は22日の参院外交防衛委員会で、沖縄戦戦没者の遺骨が残る本島南部の土砂を名護市辺野古の新基地建設に使う計画について「ご遺骨の問題は大変重要だ」との認識を示した。土砂調達の検討に遺骨を巡る問題も含める考えを明らかにした。白眞勲(立民)、井上哲士氏(共産)への答弁。

 岸氏は土砂の調達先は県内、県外のどちらにするかも含めて決まっていないと強調した。

 これに対して井上氏は、糸満市米須の土砂採掘業者が本紙取材に「実績を残せば(辺野古埋め立て事業参入への)可能性は出てくる」と述べていることに言及した。

 その上で、糸満市と八重瀬町から県内土砂調達可能量の7割に当たる約3200万立方メートルを採取できるとした防衛省の調査に触れ「(調査結果を)示しただけで、それ(土砂供給)を当て込んだ動きがもう始まっている」と述べ、土砂採取に向けた動きに強い警戒感を示した。