沖縄知事「8時閉店含め検討」コロナ新規155人受け まん延防止要請には慎重


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新規陽性者155人が確認されたことを受け、記者会見する玉城デニー知事=4月7日、県庁

 沖縄県の玉城デニー知事は7日夕、新たに155人の新型コロナウイルスの陽性者が確認されたことを受け、県庁で緊急記者会見を開いた。感染者の急増に歯止めがかからないことに、「明日あさっての状況ではさらに強い対策を検討しなければならないかもしれない」と述べ、4月1日から始まった20市町村の飲食店などに対する営業時間短縮要請の効果を見極めた上で今後の対応を検討するとした。

 国の「まん延防止等重点措置」の適用を求めるかどうかについては、引き続き慎重な姿勢を見せる一方、「強い措置」の想定に、現在午後9時までとしている時短要請の時間を1時間早めることなども含まれるとした。5月に予定される東京2020オリンピック聖火リレーの実施可否や実施方法について、時短要請が終了する21日の前週には判断したいと説明した。

 1日の新規感染者数155人は、昨年8月9日の156人に次ぐ過去2番目の多さで、県内の累計感染者数が1万194人に上っている。玉城知事は、感染者が1万人を超える事態に危機感を表し、「一段と強い警戒心を持って県民の皆さんにより深いご理解とご協力を持ってお願いをする一方、県もどのようなことができるか、できるだけ早期に内容について取り組みを進めたい」と述べた。

 直近1週間の人口10万人当たり新規感染者は45.79だったが、大阪府が47.03人と急伸したため、全国2位になった。前日の6日には、県内の累計感染者数が1万人を超えた。9000人を超えた3月26日から11日間で約1000人が新たに感染した。