沖縄の病床占有率105%に コロナ93人、34日ぶり前週下回る【4月11日夕】


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真=米国立アレルギー感染症研究所提供

 沖縄県は11日、10歳未満から90代の93人が、新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。先週日曜の4月4日(96人)より少なく、34日ぶりに前週の同じ曜日の感染者数を下回った。それでも日曜では過去3番目に多く、依然高止まり状況にある。累計は1万704人。

 新規感染者のうち30人が接触感染と推定され、内訳は家庭内18人、職場4人、施設3人、飲食2人、調査中が3人。残り63人の感染経路は現時点で判明していない。

 直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は55・93人で、大阪府(59・39人)に次いで全国2番目に多い。

 年代別では10歳未満7人、10代9人、20代22人、30代12人、40代14人、50代16人、60代6人、70代4人、80代2人、90代1人。

 11日正午時点で、県内の病床占有率は105・4%に達した。退院者の確認が取れていないのが要因で入院できない状況ではないとし、県の糸数公医療技監は「逼迫しているのは間違いなく、連日かなり多くの患者が出ていて保健所の確認が追いつかない形と思う」と説明した。

 政府の「まん延防止等重点措置」の適用対象地域に指定されたことを受け、県は12日から、本島9市を措置の指定地域とし、全市町村の飲食店などへ時短営業を要請する。糸数医療技監は「かなり厳しい措置をお願いすることになる。協力してくれる方が多いほど効果が出るので、今の県の状況が非常に厳しいとご理解いただき、協力してほしい」と呼び掛けた。

 米軍関係は日曜のため県への報告はなかった。