沖縄で中高生の薬物事件、摘発後絶たず…未成年の薬物汚染が深刻に


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 中高生など未成年が摘発される薬物事件は、県内で毎年のように発生している。薬物乱用防止教室を開くなど、各学校は未然防止に努めているが、中高生が関与する薬物事件は後を絶たない。

 2019年6月には高校生を含む10人の未成年が大麻取締法違反容疑で逮捕された。この事件が端緒となって、半年後の同年12月にはさらに大規模な大麻事件が発覚。未成年を巻き込みながら、県内で大麻がまん延している実態が顕在化した。

 19年の事件では、高校生らが会員制交流サイト(SNS)を介して薬物を入手していたことも分かった。SNSやインターネットで簡単に薬物を入手できるため、未成年の薬物汚染は深刻さを増している。

 20年10月にも高校生が大麻取締法違反容疑で逮捕され「インターネットを通じて買った」などと供述していた。

 00年と01年には女子中学生が覚醒剤取締法違反容疑で逮捕された。いずれの事件も、中学生は暴力団組員などの大人に覚醒剤を注射されていた。

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