沖縄のリゾート婚44%減 コロナ響き9212組 4割はフォトウエディング


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 県観光振興課のまとめによると、2020年の沖縄リゾートウエディングの実施組数は、前年比44.6%(7427組)減の9212組と大幅に減少した。新型コロナウイルス感染拡大による旅行の自粛や、海外から日本への入国制限措置などで国内、国外客ともに落ち込んだ。

 県はコロナ後を見据え、ハワイやグアムなど海外でのリゾートウエディング需要を沖縄に取り込むプロモーションを展開し、県内リゾートウエディングの組数増加を目指す考え。

 県によると、20年に県内でリゾートウエディングを実施したカップルのうち、国内客は前年比39.0%(5766組)減の9023組、海外客は同89.8%(1661組)減の189組だった。実施した9212組のうち式を挙げたのは56.3%、式は挙げないものの海や城跡などで写真を撮る「フォトウエディング」が43.7%だった。挙式が多かったのは11月の1887組、10月の1278組、3月の1160組だった。

 リゾートウエディングの平均参列者は国内が13人、海外が18.1人。推計来県者数は約8万7千人で、県内消費額は少なくとも約118億円と試算した。

 県は昨年12月に、沖縄リゾートウエディングのブランドイメージ動画を公開するなどして、魅力を発信している。本年度は感染状況を見ながら、9月に横浜、12月に大阪、2月に名古屋と台湾でリゾートウエディングフェアを開く予定で、需要の取り込みを進める。