2020年の沖縄県内企業売上高ランキング1位は?【一覧表付き】


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 東京商工リサーチ沖縄支店は3日までに、2020年(20年1~12月期決算対象)の県内企業売上高ランキング(金融業除く)を発表した。上位100社の売上高合計は2兆3431億6500万円で、前年比326億1600万円(1.4%)増となり、4年連続で過去最高を更新した。売上高トップは3年連続で沖縄電力だった。新型コロナウイルスの感染拡大によって減収した企業もあったが、対象企業の8割がコロナ禍が本格的に拡大する途中の2、3月を決算期としているため、景況悪化の影響は部分的にとどまった。

 100社のうち売上高が100億円を超えた企業は76社となり、前年の75社から1社増加した。

 100社のうち増収企業は前年比25社減の51社で、2桁以上の伸び率の企業は同9社減の12社となった。減収企業は前年の24社から48社と倍増した。2桁以上の減収率は同5社増の6社だった。同支店によると、観光客の減少したホテルやレンタカー需要の低下したガソリンスタンドなど、8社がコロナの影響による減収と判明しているという。

 トップは沖縄電力で、前期比0.8%減の1944億7100万円だった。他事業者への契約切り替えによる販売電力量の減少などにより、微減だった。

 2位のサンエーは、売り上げの6割を占める食料品が同1.2%増で、サンエー浦添西海岸パルコシティの開業効果もあって過去最高の1907億1300万円だった。

 県外の社会医療法人を吸収合併した沖縄徳洲会が、同16.1%増の1446億5500万円で前年と同じく3位に入った。

 上位10社のうち9社は前年と同じ顔触れで、日本トランスオーシャン航空が前年11位からトップテン入りした。

 上位10社の売上高合計は9858億4800万円で、全体に占める構成比は前年から0.7ポイント増加して42.1%だった。

 同支店は、8月ごろに20年度(20年4月期~21年3月期)の売上高ランキングの発表を予定している。担当者は「次回の集計では、決算期の関係から、観光を中心に幅広い業種に新型コロナの悪影響が表れてくる可能性が高い」と見通した。