沖縄、新たにコロナ39人感染 那覇でクラスター 大型連休の影響警戒【5月7日朝】


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は6日、10歳未満から80代までの39人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。現在の患者数を表す療養者数は995人となった。千人を切るのは4月7日以来。県は新規感染者数は減少傾向にあるとしながらも、大型連休に多くの観光客が来県したことから、増加に転じることを警戒し8~10日の感染者数を注視する必要性を指摘した。 
 
 

 県内161例目のクラスター(感染者集団)として那覇市の事業所を認定した。20~60代の職員ら計5人の感染が確認された。那覇市保健所の調査では換気が不十分で、隣席との距離が1メートル未満だったという。
 
 新規感染者のうち推定感染経路が判明しているのは16人で、内訳は家庭内13人、施設内1人、その他2人。残り23人の感染経路は現時点で分かっていない。
 
 居住地別では、那覇市14人、豊見城市5人、宜野湾市、宮古島市、石垣市で各3人などとなった。その他に、居住地が「確認中」の1人は宮古保健所管内、北海道の1人は八重山保健所管内で感染が確認された。
 
 直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は30・85人で全国8位だった。県によると、4月26日~5月2日の1週間の感染者数を基にした、1人の感染者が平均何人にうつすかを示す指数「実効再生産数」は0・74で、感染拡大が懸念される「1」を下回った。5日は63人の感染が確認された。6日までの累計感染者数は1万2817人。
 
 在沖米軍関係は5日にキャンプ・ハンセンで1人の感染が確認され、累計1324人となった。