沖縄コロナ感染ほぼ変異株に 感染93人、最多は20代【5月9日朝】


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新型コロナウイルスの変異株の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 沖縄県は8日、10歳未満から80代までの93人が新たに新型コロナウイルスへの感染が確認されたと発表した。ワクチンの効果が低下する可能性が指摘される変異株の「E484K」は、3月17日~4月20日分で新たに89人の感染を確認した。県内では感染力の強い「N501Y」変異株も拡大しており、県の糸数公医療技監は「従来のウイルスはほとんどなくなって、N501YとE484Kに置き換わっている」との認識を示した。

 8日のコロナ感染者は、20代が最も多く33人で、30代が17人、40代が12人と続いた。推定感染経路が判明しているのは21人で、家庭内が16人、友人・知人が4人、施設内が1人だった。糸数医療技監は、感染経路が不明の人にも大型連休中に会食や県外からの来訪者などとの接触歴があることに言及し、「連休中の新たな感染となるか注視する必要がある」と説明した。

 1日当たりの感染者数としては、先週の同じ曜日の105人から12人減少した。糸数氏は「先週よりは少し下がっているが少ないとは言えない。大型連休中の接触もあるので10日ごろまでは、減少から増加に転じないか確認したい」と述べた。8日の感染者で20代が最多だったことについて「流行初期は20代が増える傾向もあるので、注意する必要がある」とした。

 地域別では那覇市が28人で最も多く、豊見城市が9人、うるま市が8人などだった。

 米軍関係ではキャンプ・ハンセンで1人の感染者が確認された。