陸自駐屯地めぐり650万円贈収賄容疑 前宮古島市長と千代田CC元社長を逮捕


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下地敏彦前宮古島市長

 沖縄県宮古島市上野野原の千代田カントリークラブ所有のゴルフ場への陸上自衛隊駐屯地建設を巡り、国の土地購入に向けて便宜を図る見返りに現金650万円を受け取ったとして、県警捜査2課は12日、前宮古島市長の下地敏彦容疑者(75)と当時の千代田カントリー社長を贈収賄容疑で逮捕した。県警はこれまでに下地容疑者を含む関係者から任意で事情を聞いていた。

 捜査関係者によると、下地容疑者と業者は県警の調べに対し、金銭授受の事実関係を認めているが、下地容疑者は便宜を図った見返りではないとの趣旨の供述をしているという。

 下地容疑者は2015年1月ごろから、防衛省関係者にゴルフ場の利活用を検討するよう申し出ていたという。当時、ゴルフ場を所持していた会社は17年8月末に土地の国有化に同意する契約を防衛省と交わしていた。

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