河野沖縄相、鉄軌道の導入「積極的にやるべき」 衆院委で答弁


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河野太郎沖縄担当相

 【東京】河野太郎沖縄担当相は14日の衆院沖縄北方特別委員会(西村智奈美委員長)で、沖縄での鉄軌道の導入について「積極的にやるべきだろうと思う」と意欲を示した。導入が交通渋滞の解消や気候変動対策にもつながるとし、「真剣に考えないといけない」と述べた。屋良朝博氏(立民)への答弁。

 屋良氏は、東京都営地下鉄の運賃が最大430円であるのに対し、「同じ距離をバスで移動した場合1420円になる」と県内の移動コストの高さを強調。内閣府が鉄軌道導入の可否を判断する指標として採用する、導入コストに対する経済効果「費用便益比」(B/C)についても、国土交通省が鉄道敷設にあたって評価基準にしていない点を挙げ、「参考にならないのではないか」と疑問視した。

 河野氏は「移動コストが高いならば、B/Cの数字がもっと良くならなければいけないんじゃないか」と指摘。導入の可否を示すもう一つの判断指標、累積損益の赤字額も「計算の仕方あるいは技術が変われば多分B/Cも累積赤字も変わるんだろうと思う」とした。

 鉄軌道導入が「気候変動対策にもなり、定時制も担保され、コストも下がるというようなことになるのであるならば、積極的にやるべきなんだろう」と述べた。

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