任期満了に伴う那覇市議会議員選挙(定数40)は11日、投開票された。野党系は19議席で改選前に比べて5議席を増やし、躍進した。与党は14議席で、改選前から1議席を減らした。中立は7議席となっている。投票率は46・40%と過去最低だった。
今回の市議選は城間市政への評価や新型コロナウイルス対策などが主な争点だった。秋までに実施される衆院選や来年の市長選、知事選の前哨戦にも位置付けられていた。城間市政や玉城県政を支える「オール沖縄」勢力にとって痛手となり、対立する自公は今後の選挙戦に向けて弾みをつけそうだ。
今回の市議選は戸籍上の性別で男性48人、女性15人の計63人が立候補した。女性候補者は13人が当選した。過去最多だった前回市議選の9人を超えた。20代の当選者は前回ゼロだったが、今回は3人が当選した。
改選前の市議会の与野党構成(欠員2)は与党15議席、野党系14議席、中立9議席。今回の選挙で野党は議席を増やしたものの、過半数には達しない。中立の保守系議員との連携が鍵となりそうだ。
今回の市議選は現職32人、新人28人、前職2人、元職1人が立候補した。このうち現職25人、新人13人、前職1人、元職1人が当選した。
政党別では与党で共産が7人を公認し、5人が当選した。社民は公認1人、推薦1人を擁立し、いずれも当選した。社大は2人を公認し、いずれも当選。立民は公認候補3人全員が当選した。政治団体「新しい風・にぬふぁぶし」は公認候補2人のうち1人が当選となった。
野党系では自民が公認12人、推薦1人のうち10人が当選し、最大勢力となった。公明は公認の7人全員が当選となった。政党の推薦も受けていない無所属の野党系候補3人のうち2人が当選した。
中立の無所属は7人が当選した。
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