10~30代が9割、沖縄コロナ209人感染 うるま市では63人クラスター(7月26日朝)


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 沖縄県は25日、新型コロナウイルス患者3人の死亡と、10歳未満から90歳以上までの209人の感染を新たに確認した。新規感染者は10~30代が全体の約9割を占め、若年層での感染拡大が止まらない。
 1日の感染者が200人を超えるのは、6月5日の261人以来。先週の日曜日の70人と比べ、約3倍となった。うるま市の二つの社会福祉施設に関連して計63人の感染が確認され、県は278例目の新たなクラスター(感染者集団)と認定した。

 クラスターが発生したうるま市の二つの社会福祉施設では、20~90代の計63人の感染が5月17日~6月1日に確認された。内訳は職員25人、入所者35人、利用者3人。二つの施設にはそれぞれ入所施設とデイサービス施設があり、入所者がまたがって施設を利用していたことで拡大したという。

 感染した計63人のうち、入所者10人が死亡した。亡くなった人数はこれまでに公表している。クラスターの規模としては、今月1日にうるま市内の医療機関で発生したクラスターの76人に次いで過去2番目となった。

 亡くなったのは、うるま市の80代女性と那覇市の90代男性、遺族の希望で居住地と年代性別など非公表1人の計3人。うるま市の女性は入所している施設内で感染した。3人は入院し治療を受けたが、今月2~14日にかけて死亡した。

 県の対策本部で患者の行き先の振り分けや入院先を決める調整を行っているが、急速な感染拡大で病院も病床が詰まってきているという。

 県の糸数公医療技監は「医師の総合的な判断で行き先を決定しているが、(患者に)その指示に従っていただけないために調整に時間がかかっている」と述べ、県から示された行き先に従ってほしいと理解と協力を求めた。

 日曜日のため、米軍関係者の報告はなかった。

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