担任が児童を無断撮影 「人相悪い」発言も 沖縄市の小学校


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沖縄市役所

 【沖縄】沖縄市内の小学校で、教諭が担任する児童の顔写真を同意なくスマートフォンで撮影し、本人に写真を見せて「人相が悪い」などと発言していたことが分かった。無断撮影と発言の影響で、児童は撮影があった14日の翌日から夏休みに入るまで学校を休んだ。市教育委員会は担任の言動は「不適切だった」との認識を示し、学校側が児童や保護者に謝罪した上で夏休み明けの登校に向けて調整したいとしている。

 市教委によると担任は14日、児童の前髪が目の近くまでかかっていたことから、視界が妨げられる可能性があるとし「前髪を分けた方がいい」と助言した。その後も前髪がそのままだったことから本人の同意なしにスマホで児童を撮影して見せ、人相に触れる発言もあったという。

 児童は顔にできものがあったため、前髪を下げてかくしていたというが、担任はこの理由を確認していなかった。市教委や学校は保護者からの苦情を受けて問題を調査し、撮影は不適切だったと認めた上で、児童や保護者への謝罪に向けて調整している。市教委の多和田勝指導課長は「児童が嫌がるような写真を撮影してはいけなかった。まずは信頼関係の回復を優先したい」と説明した。

 市教委は29日に開催される校長会で情報を共有し、スマホやSNSの取り扱いについて注意を促すとしている。