労災補償請求27件 2020年度沖縄県内 認定は9件


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 沖縄労働局(福味恵局長)は7月30日、2020年度の「過労死等の労災補償状況」を発表した。支給決定件数(20年度以前に請求があったものも含む)は前年度比5件減の9件だった。このうち、会社の経営に影響するなどの重大な仕事上のミスや2週間以上の連続勤務により、2人の自殺が認定された。

 労災認定された9件のうち8人が正社員だった。仕事が原因でうつ病などの精神障がいを患ったのが8件で、脳・心臓疾患の支給決定は1件だった。労災の補償請求は前年度比8件増の27件だった。精神障がいの請求が21件、脳・心臓疾患の請求が6件だった。

 精神障がいの請求のうち、医療・福祉が9件で最も多く、次いで宿泊業・飲食サービス業の3件だった。脳・心臓疾患の請求は建設業と運輸業・郵便業が2件ずつ、製造業と教育・学習支援業が1件ずつだった。