激戦地土砂採掘「原状回復まで3年に短縮」 業者が新工程表


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糸満市役所(資料写真)

 【糸満】南部土砂の採掘を巡り、採掘業者が2日までに、採掘から原状回復までの期間を約3年間に短縮した工程表を糸満市に提出した。新たな工程では9月に採掘を始め、2024年に緑地帯の原状回復を完了する予定。当初の工程は20年から約7年間だった。

 業者は採掘した鉱石を運搬するため、鉱山北側の農道に続く農地の一時転用を糸満市農業委員会に申請している。業者の代表は本紙に対して「農地の一時転用が3年以内となっているため、法令に基づいて工期を短縮した」と説明した。当初の開発計画と比べ工期が大幅に圧縮された格好だが、「ヤードの確保など必要になる部分も出てくるが、できないことはない」と述べた。

 業者が新たな工程表を提出する以前、7月下旬に開いた市農業委では、7年間かかる計画に対して3年内の一時転用を認めるのは整合性が取れるか判断できないとして、県や国に確認を進めていた。一時転用は、県が最終的に判断する。