1日の感染者600人に近づく可能性も 沖縄で467人感染 1人死亡(8月4日朝)


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真

 沖縄県は3日、新型コロナウイルスに10歳未満から80代までの467人が感染し、1人が死亡したと発表した。1日の感染者数では過去最多で、先週火曜日の354人から1・32倍に増加している。療養者3106人や直近1週間の新規感染者2603人も過去最多となった。政府は3日、中等症患者のうち、重症化リスクの低い人は自宅療養とする方針を決めたが、県は現時点で国の方針に変更する予定はなく、国からの通知を受けて対応を検討するという。 

 新規陽性者のうち、20代が117人で30代が76人、10代が75人、40代が63人、10歳未満が54人と若い年代で感染が目立っている。推定感染経路が確定したのは171人で、家族内が99人で最も多く、友人知人25人、職場と施設内が各15人、飲食11人だった。直近1週間平均の感染経路が不明な症例は58・4%となっており、感染急拡大に比例して割合が増加しているという。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者は170・68で全国最多を継続している。

 糸数公医療技監は「先週1週間の感染者が2400人程度だったことを基にすると、今週は1日の感染者が600人に近づくことも想定しないといけない」と話し、増加傾向が止まらないことを懸念した。

 入院患者は531人で、重症7人、中等症335人。県内医療機関の病床数は、3日時点で流行第4波を上回る716床確保している。現在は軽症者も受け入れているが、患者が増え続けることを想定し、症状が改善した患者を宿泊療養ホテルに移動させたり、自宅に戻したりすることで、病床を確保していくという。