台風9号発生へ 沖縄地方に接近、警報級の大雨の恐れ


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午前6時時点の熱帯低気圧の経路図と予報円(気象庁HPから)

 気象庁は4日、宮古島の南にある熱帯低気圧が24時間以内に台風となり、沖縄地方に接近する可能性があると発表した。沖縄気象台によると、午前9時現在熱帯低気圧が宮古島の南南東110キロにあり、ゆっくりした速さで東北東へ進んでいる。中心の気圧は998ヘクトパスカル、最大風速は15メートル、最大瞬間風速は23メートル。熱帯低気圧は今後24時間以内に台風となり、発達しながら北から北東へ進み、6日ごろにかけて沖縄地方に接近する可能性がある。

 熱帯低気圧の接近に伴い、沖縄本島地方と先島諸島では、5日にかけて多い所で1時間に40ミリの激しい雨が降る見込み。4日午前6時から5日午前6時までに予想される24時間降水量は沖縄本島地方で120ミリで、雨雲の発達の程度によっては警報級の大雨となるおそれがある。沖縄気象台は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意するよう呼び掛けている。

 沖縄本島地方では4日夕方から南東の風が、宮古島地方では4日夜のはじめ頃から北の風が強く吹く見込み。沖縄本島地方と先島諸島の沿岸の海域では波が高くなっており、5日はうねりを伴い、次第にしける見込み。また、沖縄本島地方では5日は積乱雲が発達し、落雷や竜巻などの激しい突風による被害の起こるおそれがある。


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