無料PCRに300台の車列…1日の検査数上限超える 沖縄市の県検査センター 


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PCR検査を待つ車列=1日午後1時23分、沖縄市の県総合運動公園(高辻浩之撮影)

 検査機会を増やすことで新型コロナウイルスの感染拡大防止につなげようと、沖縄県は1日、沖縄市の県総合運動公園でドライブスルー方式による無料のPCR検査センターの運用を始めた。初日は午後1時の受付開始よりも前から、会場外の県道まで約300台が列を作り、1日当たりの検査数上限200人を上回った。受付開始前に整理券が配られて、この日の受け付けを締め切り、100台以上が検査を受けられなかった。

 会場は運動公園の中央口駐車場。新型コロナの感染者と接触した人などを対象とする。受け付けられた人たちは検査キットを受け取った後、車内で自ら唾液を採取し、回収場所に検体を提出した。結果は翌日にメールで通知される。

 1日は午前8時ごろから車が集まり始めた。検査を受けた70代女性=埼玉県=は本島中部で暮らす90代の母親に会うため帰県する際、出発地の羽田、到着の那覇の両空港におけるPCR検査を希望したが、いずれも他の希望者が多かったため受けられなかったという。「ワクチンを2回受けた。検査も受けてから母に会いたい」と頰を緩めた。

 県によると初日は予定を超える人が訪れたため、2日の20人分の整理券も配布した。

 検査センターは午後1時~7時半に受け付けると告知していたが、午後2時までに約100台が受けられずに会場を後にした。その後もひっきりなしに車が入ってきた。

 検査を受けられなかった建設業の30代男性=本島中部=は「同じ現場で陽性者が出た。同じ車を使ったので濃厚接触者になっていると思う。子どもや妻もいるのでどうにか早く検査したい」と残念がり、携帯電話で検査を受けられる場所を探していた。

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